「あなたがたのいる家々の血は、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたの所を通り越そう。わたしがエジプトの地を打つとき、あなたがたには滅びのわざわいは起こらない。」(12:13)
イエス・キリストの十字架の御業の背景には、この出エジプトの話があります。イエス・キリストが血を流して十字架で死ななければならなかった理由がここにあります。血を見て過ぎ越す(pass over)という、ここから「過ぎ越し」の祭りは来ています。最後の晩餐は、このことを象徴する「過ぎ越し」の食事です。この箇所を理解しなければ、ヨハネ3:16
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」
は分かりません。イエス・キリストが十字架の上で血を流されたがゆえに、イエス・キリストを信じる者に「滅びのわざわいは起こらない」。