「主はモーセを呼び寄せ、会見の天幕から彼に告げて仰せられた。」(1:1)
レビ記の原題は冒頭にあたる「(主は)呼び寄せ」という一語です。主は呼び寄せるお方です。会見の幕屋は、荒野を旅するイスラエルの民の真ん中にありました。出エジプトの最終章に、このような記述があります。
「会見の幕屋を雲が覆い、主の栄光が幕屋に満ちた。モーセは、会見の幕屋に入ることができなかった。その上に雲がとどまり、主の栄光が幕屋に満ちていたからである。」(40:34,35聖書協会共同訳)
シナイ山からモーセに呼びかけた主は、会見の幕屋に臨在され、モーセを呼びました。数千年後、ヨハネは記しました。
「ことばは肉なる人となって、われわれの間に幕屋を張った。‐われわれは彼の栄光を、父から遣わされたひとり子の持つものとしての栄光を観た」(ヨハネ1:14岩波訳)
「この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。」(へブル1:2)