「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜わった。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神、主がその者とともにおられるように。その者は上って行くようにせよ。』」(36:23)
歴代誌とマタイの福音書の類似性を指摘する聖書学者がいます。歴代誌もマタイの福音書も系図で始まります。そして、歴代誌もマタイの福音書も神が王に権威を与え、主の民に属する者に使命(ミッション)を与えるというところで閉じられています。もっとも、マタイの福音書で神が権威を与えたのは、王の王、神の御子、イエス・キリストです。そして、私たちの使命(ミッション)はエルサレムに神殿を建てることではなく、あらゆる国の人々を弟子として、キリストのからだである教会を建て上げる、神の御国をこの地上にもたらす働きです。