「エフディが三、四段を読むごとに、王は書記の小刀でそれを裂いては、暖炉の火に投げ入れ、ついに、暖炉の火で巻き物全部を焼き尽くした。」(36:23)
エホヤキム王は神のみことばを畏れることもなく、自分の力で神の働きを消し去ることができるかのように、エレミヤに与えられた神のことばを書いた巻物を焼き捨てました。彼は聞くことよりも滅ぼすことを選びました。神のみことばである聖書を、いつの時代にも滅ぼそうとする人たちがいます。十八世紀の哲学者ボルテールは、「百年もたてば、人々は聖書について何も聞かなくなるだろう」と聖書を攻撃しました。(彼の住んでいた家は、後に聖書協会の施設となったそうです。)エホヤキム王がどんなに聞かず、恐れず、悔い改めることがなくても、神のみことばを止めることはできませんでした。聖書のみことばをどんなに否定し、滅ぼそうとしても、神の御業を止めることは誰にもできません。