「この王は、思いのままにふるまい、すべての神よりも自分を高め、大いなるものとし、神の神に向かってあきれ果てるようなことを語り、憤りが終わるまで栄える。定められていることが、なされるからである。」(11:36)
前節まで中間時代のシリアのエピファネスのことに言及していたのに、突然、この世の終わりに登場する偽キリストの話になります。このように時間的に両方が混ざることは聖書の預言にはよく見られます。偽キリストの特徴は、
「どんな神よりも自分は偉いと主張して、まことの神さえも冒涜」(LB)
することです。そしてキリストではなく、自分を拝ませるのです。しかし、
「それも彼の時が終わるまでだ。」
と聖書は言います。神を恐れずに、自分をあたかも神のようにふるまって、なお栄えているように見えても、それは、長続きはしません。
「神の計画は揺らぐことがないから。」(LB)
と聖書は言います。神を神と認め、神の主権を認めて生きることが問われます。