「いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は、自分の努力したことがむだではなく、苦労したこともむだでなかったことを、キリストの日に誇ることができます。」(16節)
今日の箇所を直訳しますとこうなります。
「いのちのことばをしっかりともちなさい。キリストの日に私の誇りの根拠のため、私が走ったことが無駄でなく、労苦したことが無駄でなかった証明されるためである。」
パウロの言う「私の誇りの根拠」とは、成果主義の発想ではなく、神の国における使命を果たすということです。「キリストの日」とは、その使命を与えたキリストの御前に立つ日です。バークレーはこのように言います。
「パウロにとって人生の最もすぐれた賞は、自分を通して他の人々がイエス・キリストを知り、愛し、仕えるようになったと知ることであった」。
これは、自己満足の世界ではなく、神の国における自分の役割を果たすという意識です。