「神よ。私たちは、あなたの宮の中で、あなたの恵みを思い巡らしました。」(48:9)
私たちは日常の生活の中で、不安や恐れを思い巡らすことはよくあると思います。しかし、神の恵みを思い巡らすことはなかなかないのではないでしょうか。「神の宮」とは、神がおられる場所です。もちろん、教会を意味すると思いますが、このように教会堂に集まることが出来ない状況で、日々の祈りの場所と理解できると思います。大事なことは神の恵みを数えることです。宗教改革の指導者の一人カルヴァンは、歩く総合病院のような人だったそうです。二五種類ほどの病気をもっていて、体が痛くて夜も眠れなかったそうです。眠れないので祈るしかなく、祈るとインスピレーションをいただき、深い霊性の本を書くことができたと言います。苦痛の中にあっても、神の恵みを思い巡らす時、神の恩寵の世界が必ず開かれます。