「感謝のいけにえを神にささげよ。」(50:14)
神は感謝のいけにえを求めています。
「わたしが求めているのは、真心からの感謝」(LB)
と神は言われます。一八九〇年、アメリカのミシガン湖で、遊覧船が沈没する事故がありました。当時、大学の水泳選手だったスペンサーは、全力で十七人のいのちを救い出しました。長い年月が過ぎたある日、その出来事をトーレー博士が伝道集会でメッセージしました。すると、そこに老人になったスペンサーがいました。説教の後、トーレー博士がスペンサーに尋ねました。「当時、いのちを救われた十七人のうち、何人が感謝を表しましたか。」スペンサーは、ほほ笑みながら答えました。「一人です。」自分のいのちを救ってくれた人に感謝するのは当然なことです。しかし、残念なことに、感謝を忘れて生きている人たちの方が多いのが現実です。神が求めている人は、奇蹟の主人公ではなく、感謝の心をもっている人です。