「まことに神は、イスラエルに、心のきよい人たちに、いつくしみ深い。」(73:1)
「いつくしみ深い」と訳された言葉は、英語のGOODにあたる「良い」(トーヴ)という言葉です。詩人が語る土台的真理は「神は良いお方」。私たちの人生には、理解できないことがたくさんあります。この世界が崩れ落ちていくように見えても、混乱し、いっぱいいっぱいになってしまったとしても、この土台的真理‐「神は良いお方」‐を心に留める必要があります。しかし、苦しみの中で、私たちはまったく逆に考えてしまいます。「もし、神様が力あるお方ならば、どうして、こんなことが私に起るのか?」と。詩人も同じような悩みを体験しながら、神の臨在の中で目が開かれます。「やがて私の体は衰え、気力も弱ります。しかし神は、いつまでも変わらず、心の支えとなってくださいます。」(26節LB)神が、万事を益としてくださることをいつも覚えることができますように。