「すべての国々よ。主をほめたたえよ。すべての国民よ。主をほめ歌え。主の恵みは私たちに大きい。主のまことはとこしえまで。ハレルヤ。」(117:1,2)
この詩は二節から構成されていて、詩篇の中で最も短い詩です。この詩は二つのことを歌っています。一つは国々に対して主なる神を賛美することが呼びかけられています。もう一つは、賛美をすべき理由です。神の恵み(へセド)とまこと(エメト)が私たちを圧倒するからと詩人は言います。イスラエルの民に対する神の信実が全世界に主をほめたたえる理由となるのは、イスラエルの民が優れていたからではありません。聖書は言います。「主があなたがたを慕い、あなたがたを選ばれたのは、あなたがたがどの民よりも数が多かったからではない。事実あなたがたは、あらゆる民のうちで最も数が少なかった。しかし、主があなたがたを愛されたから・・・」(申命記七・七、八)イスラエルの救いは全ての人々の救いの雛形です。