「私は滅びる羊のようにさまよっています。どうかこのしもべを捜してください。私はあなたの仰せを忘れません。」(119:176)
「タウ」(ת)から始まるアルファベットの詩。
詩人は、自らの力で神の御言葉に生きていくことはできないと自覚していたのだと思います。自らをあてどもなくさまよう羊として描き、捜し求める「羊飼い」の存在なしに不可能であることを示唆します。しかし、詩人は「羊飼い」の声は認識できると言います。イエス様も、こう言いました。
「門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。羊たちをみな外に出すと、牧者はその先頭に立って行き、羊たちはついて行きます。彼の声を知っているからです。」(ヨハネ10:3,4)
「羊飼い」の声は聖書を読むことを通して聞こえて来ます。