「主を呼び求める者すべて、まことをもって主を呼び求める者すべてに主は近くあられます。」(145:18)
「まことをもって」は「アーメン」をもってと訳すこともできます。ですから、メッセージ訳ではこう訳しています。
「神はそこにおられる。祈るすべての人のために。本気で祈っているすべての人のために。」
祈りは単なる気休めではありません。本気で祈る、その祈りに神が答えてくださることを私たちは体験します。後のユダヤ教においてこの詩は日毎の賛美の祈りに用いられたと言います。タルムードには、この詩を日に三度口にする者には、来るべき世界で神の子となることが約束されています。興味深いことは、主の祈りと通ずる面がこの詩にあります。「聖なる御名を世々限りなくほめたたえますように。」(21節)は「御名があがめられますように」(原意は「御名を聖とする」)と重なります。日々「主の祈り」を本気で祈ることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。