「食事をしておられると、ある女の人が、純粋で非常に高価なナルド油の入った小さな壺を持って来て、その壺を割り、イエスの頭に注いだ。」(14:3)
「非常に高価なナルド油」というのは、一デナリが当時の一日分の労賃に相当するので、一年分に相当する額(5節)でした。
それを惜しげもなくイエス様に注いだという意味は、それほどの価値をイエス様に見出したという意味です。
東方の博士たちも、同じように黄金、乳香(香料の一種)、没薬(天然ゴムの樹脂で、古代の貴重な防腐剤)を贈り物として生まれたばかりの赤子のイエス様に捧げました。
この時、
「何のために、香油をこんなにむだにしたのか。」(4節)
と憤慨し、捧げた女性を責めた弟子たちは、この後、イエス様を見捨てて逃げてしまいました。
「貧しい人たちに施しができたのに」というのは口先だけでした。
イエス様を、何よりも価値のある方として、口先だけでなく、行動で表すことができますように。