「しかし、イエスは振り向いて二人を叱られた。」(9:55)
イエス様は「叱る」ことがありました。
8章24節では、風と荒波を叱りつけられました。
4章41節では悪霊どもを叱りました。
もっとも、9章21節も原文では同じ単語ですが、新改訳2017では「戒め」と訳しています。
ですから、感情的に叱っているということではなく、その行為を終わらせる目的で真剣に話すと言う意味です。
イエス様は、弟子たちの次の発言に表される姿勢を終わらせようとしました。
「主よ。私たちが天から火を下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」(54節)
ユダヤ人と対立関係にあったサマリア人が、イエス様を受け入れなかったことに対して、弟子たちは感情的になり、「滅んでしまえ」となったのです。
このような姿勢は終わらせなければなりません。
イエス様は、「だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。」(2ペテロ3:9)