「イエスは彼らを見つめて言われた。「では、『家を建てる者たちが捨てた石、それが要の石となった』と書いてあるのは、どういうことなのですか。」(20:17)
9節以下の「悪しき農夫のたとえ」は、歴史的に反ユダヤ主義の根拠として曲解されてきました。
ぶどう園をイスラエルと理解し、イスラエルにとって代わって教会の時代となったという「置換神学」と呼ばれる神学が生み出されました。
しかし、このような解釈は飛躍しすぎであり注意すべきです。
神はユダヤ人を拒絶したわけではありません。
ここでイエス様が問題にしているのは当時の特権階級の宗教指導者たちです。
彼らが神の働きに反していることを伝えたのです。
彼らは形骸化した神殿宗教にこだわり、「要の石」であるイエス様を捨てたと言われたのです。
神の国の「要の石」はイエス・キリストです。