「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニアに渡ることにした。彼らに福音を宣べ伝えるために、神が私たちを召しておられるのだと確信したからである。」(16:10)
使徒の働きの著者ルカはこの箇所からパウロたちの宣教旅行に加わったと考えられます。
なぜなら、主語がこれまで「彼ら」(三人称)だったのが「私たち」(一人称)に変わるからです。
興味深いことは、ここに至るまでパウロたちは何度も聖霊に禁じられて軌道修正をしなければならなかったということです。
私たちの思い通りに物事が進まないことは必ずしも悪いこととは限りません。
聖霊が禁じられることには意味があります。
聖霊の導きに従ったパウロたちは、ルカという強力な旅の仲間と出会うことができました。
そして、このマケドニアからヨーロッパ宣教が開始されます。
目の前の扉が閉じる時、それは、新しい扉が開かれる時です。