「陶器師は同じ土のかたまりから、あるものは尊いことに用いる器に、別のものは普通の器に作る権利を持っていないのでしょうか。」(9:21)
9章から11章まで、
「神のことばは無効になったわけではありません」(6節)
というテーマで、イスラエルについて言及されています。
ローマ書の中心はこのセクションにあると多くの学者は言います。
パウロは、神のイスラエルに対する扱いに関して、エレミヤ書18章に出てくる陶器師の比喩を用います。
陶器師の力は破壊力ではなく、再生力です。
器がどうであれ、陶器師は造り直す力があります。
エレミヤの預言は、イスラエルへの裁きの預言ですが、同時に、悔い改めるなら災いを思い直すと言います。
裁きが宣告されている中でも、神の民イスラエルに対する神の愛が継続していると言うのです。
神のみことばが無効になることはありません。