「私パウロが、自分の手であいさつを記します。主を愛さない者はみな、のろわれよ。主よ、来てください。」(16:21,22)
古代は筆記者が手紙を代筆することは一般的なことでした。
十三のパウロ書簡の書き方の違いは、この筆記者の影響が大きいと考えられます。
パウロは最後に自署するのにあたり、「アナテマ」と呪いの言葉を書きます。
直訳するならば、
「もし、主に対する愛がないものがいるならば、その人は呪われよ。」
もちろん、このような挨拶は主を愛していない人たちに送るものではありません。
「これほどのキリストの愛を知っているのに愛をもって応答できないはずがない」
と言う文学表現だと考えられます。
そして、アラム語の祈りの言葉、
「マラナ・タ」(主よ、来てください)
が添えられます。
もちろん、これは終わりの日に主が再び来られることを祈り求める祈りの言葉です。
同時に、今、私たちの人生に聖霊を歓迎する祈りの言葉とも言えます。