「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。」(1:1)
イエス・キリストの誕生は神の驚くような恵みをあらわします。
創世記に出てくるアブラハムとの契約、サムエル記第二に出てくるダビデとの契約を忘れない、信実な神であることをあらわします。
系図には四人の女性の名前が出てきます。
一人目は、ユダの不誠実な行動に翻弄されたタマル。
二人目は、エリコの遊女ラハブ。
三人目は、ユダヤ人ではない外国人(モアブ人)ルツ。
四人目は、ダビデ王の大きな罪と関わったソロモンの母、ウリヤの妻。
ウリヤの妻の名はバテ・シェバですが、あえて、ウリヤの妻と呼ぶところに、ひどい仕打ちを受けたウリヤを神は断じて忘れていていないという神の憐れみを感じます。
イエス・キリストの系図に加えられた人たちは必ずしも聖人とは呼べないような人たちです。
しかし、キリストの家族の一員として数えられました。
誰でもキリストの家族の一員になれるということです。