「しかし、百人隊長は答えた。「主よ、あなた様を私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばを下さい。そうすれば私のしもべは癒やされます。」(8:8)
ローマ軍の核となったのが百人隊で、それを指揮したのが百人隊長でした。
各軍団の百人隊長たちは自分の部隊を教練し、生活を共にし、軍団兵を戦場へ引率しました。
このような百人隊長の存在が重要であったことは、兵士や退役軍人の墓に所属していた百人隊長の名が刻まれていることからも分かります。
百人隊長は「言葉」の力を理解していました。
「私も権威の下にある者だからです。」(9節)と言うように、その力は、彼にではなく帝国にあることも理解していました。
彼はイエス様の権威を、力ある神の御国の権威として認識したのです。
だから、「ただ、おことばを下さい。」と言いました。
私たちも同じような信頼をもって神のみことばを聞いているでしょうか。
神のみことばは力があります。