詩篇 22篇

「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか。私を救わず、遠く離れておられるのですか。私のうめきのことばにもかかわらず。」(22:1)

詩人の体験からも、信仰者が神の不在を感じることは、今も昔も変わらない一般的なことであることを知ることができます。

信じていても見捨てられたように感じる時があります。

賛美を捧げていても疑いをもってしまう時があります。

聖書を読んでいても、暗闇を感じてしまう時があります。

イエス・キリストが十字架で救いの御業を成し遂げる時に、この詩人と同じ祈りを捧げたことは注目に値します。

キリストがこの箇所を口にされたことを通して、私たちは今、不在と感じるその所に、神は確かに存在され、神の御業が確かに成し遂げられていたことを知ることができます。

逆境は、神が私たちを見捨てられたということではなく、このことを通して神の栄光が現わされるということです。

ですから、詩篇22篇は主への賛美で閉じられます。

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