「私の義を喜びとする者たちが喜びの声をあげ楽しむようにしてください。彼らがいつもこう言うようにしてください。「主は大いなるかな。ご自分のしもべの平和を喜ばれる方は」と。」(35:27)
後半部分を新改訳第三版では、
「ご自分のしもべの繁栄を喜ばれる主は、大いなるかな。」
と訳しています。
「平和」と訳し直した「繁栄」と訳された単語は「シャローム」です。
シャロームは単に争いがない状態を指しません。
不当な抑圧を見て見ぬふりをするような平和は、シャロームとは呼べません。
「ご自分のしもべの」とありますが、神の国の価値観をもった人々が繁栄し、成功することを神は願っておられます。
ですから、繁栄することが悪いことではなく、繁栄をどう用いるかが問題です。
繁栄を目的に生きていく時に、人生は崩れていきます。
しかし、過度に繁栄を否定するべきではありません。
神はご自分のしもべが繁栄することを願っておられるからです。