「勇士よ。なぜおまえは悪を誇りとするのか。神の恵みはいつもある。」(52:1)
私たちはこの世の悪に心を痛めます。
悪が勝ち誇っているのを見ると、真面目に生きることが馬鹿らしく思えてしまいます。
しかし、神の恵み、神の信実の愛(へセド)はいつもあるということに気づく必要があります。
この詩の表題はこのようになっています。
「エドム人ドエグがサウルのもとに来て、「ダビデがアヒメレクの家に来た。」と告げたときに」。
ダビデは、サウル王から命を狙われていました。
アヒメレクの所に逃げたことをドエグが密告しました。
ダビデは「安全な場所はどこにもない、誰も信頼することができない」という気持ちになっていたと思います。
しかしダビデは歌います。
「私は世々限りなく神の恵み(へセド・信実の愛)に拠り頼む。」(8節)
「今はまだそう思えないかもしれません。
それでもなお「神の信実の愛はいつもある」と信仰宣言をしていくことが大切です。