「私の心が衰え果てるとき、私は地の果てから、あなたを呼び求めます。どうか、及びがたいほど高い岩の上に、私を導いてください。」(61:2)
「地の果てから」というのは、絶望の象徴的表現と理解できます。
詩人は、挫折を体験し、自分の無力さを思い知らされました。
もはや自分の力では一歩も前に進めない。
自分の能力だけでなく、自分の支えとしてきたものすべては確かな基盤となり得ないことを体験します。
その中で詩人は、自分の力では及ばない、確固たる存在、主なる神を体験します。
しかし、個人的なレベルでは終わりません。
詩人は言います。
「神様、あなたはいつも私のことを真剣に考え、あなたを知り、あなたを愛する人々の中に私を迎え入れてくださいました。」(6節MSG)
神は、私たちの信仰の歩みを、信仰の共同体である教会と共にあるようにされました。
私たちは祈りを共有し、互いに祈り合うことを通して、感謝を共有します。