「神は、昔から私の王、この地において、救いのみわざを行う方。」(74:12)
詩人は嘆き、叫びます。
「ああ神よ、なぜいつまでも私たちをお見捨てになるのですか。」(1節LB)
「こんな状態がいつまで続くのか、だれも知りません。ああ神よ、いつまで敵があなたのお名前を踏みつけるのを、お許しになるのですか。彼らをそのままにしておかれるのですか。」(9,10節LB)
このような詩篇が聖書に含まれている理由は、このような苦悩を体験しているのは「あなただけではない」ということを知るためです。
残念ながら、
「キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。」(2テモテ三・十二)
しかし詩人はこのような中で、神の力を思い起こします。
今、見えないからと言って、すべてを否定する必要はありません。
知らないことのゆえに、知っていることまで手放す必要はありません。
神こそ天地を創造された方であり、統べ治めておられる王です。
救いの御業を行う方です。