「神が、さばきのために、そして地上の貧しい者たちをみな、救うために、立ち上がられたそのときに。」(9節)
やがて、イエス・キリストは再臨し、神の救いは完成します。しかし、それまで神様は立ち上がらないという意味ではありません。イエス・キリストが十字架にかかり、復活されたという現実は、神がすでに立ち上がられたことを意味します。神の救いの業は始まっています。そして、キリストを信じる者たちは、聖霊の力を受けて一緒に立ち上がるように召されています。神の救いがこの世界にもたらされていくように、神の国の働きに参与するようにキリストの教会は召されているのです。ですから、マルコの福音書は、このようにまとめられています。
「弟子たちは命じられたとおりに出て行き、あらゆる所でこの福音を宣べ伝えました。主が共に働いてくださったので、数々の奇跡が起こり、弟子たちの教えの確かさが証明されました。」(マルコ16:20LB)