「主よ。私は諸国の民の間で、あなたに感謝し、もろもろの国民の間で、あなたをほめ歌います。」(108:3)
詩篇108篇は、前半は詩篇57篇、後半は60篇とほぼ同じ言葉が綴られています。
詩人は二つの詩篇を合成して歌いました。
「私は暁を呼び覚まそう。」(2節)
と言う表現は、パウロとシラスが真夜中に賛美をした(使徒16:25)ように、暗闇で歌うことの意味を示唆していると考えられます。
賛美には力があります。
主への賛美が夜明けをもたらします。
なぜなら、
「あなたの恵みは大きく天の上に及びあなたのまことは雲にまで及ぶからです。」(4節)
神の信実の愛(へセド)はあまりにも偉大で天を越える、すなわち、私たちが見ることができる現実を超えます。
だから私たちは、目に見える現実に打ちひしがれるのではなく、信仰によって主を賛美する必要があります。
そして、「諸国の民の間で」とあるように、主への賛美を多くの人々と共有する必要があります。