「主よ。夜にはあなたの御名を思い起こし、あなたのみおしえを守ります。」(119:55)
49節からは「ザイン」(ז)から始まるアルファベットの詩です。
誰の人生にも夜があります。
しかし、その中で、主の御名を思い起こすことができるかどうかが大きな違いを生みます。
「思い起こす」という意味の動詞「ザーカル」(זכר)が49,52,55節と三回繰り返されていますが、最初の49節だけは、神に対して「思い起こして」欲しいという訴えです。
それは、神が忘れるということではなく、神の御言葉を信頼して生きているものの切なる叫びです。
「神に仕えている私への約束を、お忘れにならないでください。それこそ頼みの綱なのですから。困難なとき、どれほど力づけられたかしれません。全く息を吹き返す思いでした。」(49,50LB)
「あなたのおきては、地上の人生の旅路にある私にとって、喜びと歌の原動力なのですから。」(54節LB)