「私たちの救いの神よ。御名の栄光のために、私たちを助けてください。御名の ために、私たちを救い出し、私たちの罪をお赦しください。」(9節) 詩人は、自分が神の助けを受けるにふさわしいものでないという自覚がありま した。もっとも神の義の前では、誰一人ふさわしい人はいません。すべての人は 神の目には罪人です。ですから、詩人の希望は、神の御名、すなわち、神のご性 質にありました。神のお名前が、「救いの神」であるがゆえに、神のご性質が、 あわれみ深く、恵み深くあられるがゆえに、私たちを助け、救い出し、私たちの 罪をお赦しくださいと祈ることができました。イエス・キリストの十字架を見上 げる時、私たちは、このことを意識する必要があると思います。神の御名の栄光 のために、私たちは助けられ、救い出され、罪赦されたのです。ですから、私た ちはすべての栄光を神にお返しします。 「イエス様、あなたの十字架の御業を感謝します。」