「わざわいだ、偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちはミント、イノンド、クミンの十分の一を納めているが、律法の中ではるかに重要なもの、正義とあわれみと誠実をおろそかにしている。十分の一もおろそかにしてはいけないが、これこそしなければならないことだ。」(23:23)
律法学者もパリサイ人も生真面目な当時の宗教指導者です。
祭司などの特権階級とは違って、何が聖なる民として求められているかを規定した国家刷新運動に従事していた人たちです。
彼らの問題は、イエス様が指摘したように、自分の正義のゆえに「正義とあわれみと誠実をおろそかにしている」ということでした。
イエス様の言葉は辛辣です。
「改宗者ができると、その人を自分より倍も悪いゲヘナの子にするのだ。」(15節)
自分の正義で人を切り捨てるゲヘナの子、それは神の正義でなく、自己正当化のために地獄をもたらす人の姿です。
重要なのは神の正義、あわれみ、誠実です。