「彼らが急いであたりを見回すと、自分たちと一緒にいるのはイエスだけで、もはやだれも見えなかった。」(9:8)
今の日本の問題は「3ダケ主義」だと言われます。
3ダケ主義とは、「今だけ、金だけ、自分だけ」。
自分の目先の利益と保身しか考えず、周りのことも、将来のことも考えていない姿勢を指します。
ペテロが見えていたのは、「今だけ」でした。
幕屋を建てるという発想も、目先の利益という意味で「金だけ」に相当します。
また、自分のことしか見えなくなっていたのですから、ペテロが「自分だけ」になっていたことは事実です。
神はそんなペテロの3ダケ主義を打ち破りました。
イエス・キリスト以外何も見えなくしたのです。
そうして、やっと、ペテロは周りが見えるようになりました。
CSルイスは言います。
「私がキリスト教を信じるのは、太陽が昇ったのを信じるのと同じです。それを見ることができるからというだけでなく、それによって他のすべてのものを見ることができるからです。」