「イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、人々の前で自分を正しいとするが、神はあなたがたの心をご存じです。人々の間で尊ばれるものは、神の前では忌み嫌われるものなのです。」(16:15)
「金銭を好むパリサイ人たちは、これらすべてを聞いて、イエスをあざ笑っていた。」(14節)
と言います。
パリサイ人たちは、自分たちは力、富、権威があるから自分たちの生き方は正当化されていると考えていました。
しかし、イエス様は、
「神はあなたがたの心をご存じです」
と言われました。
イエス様はこの後、金持ちとラザロのたとえ話を通して、生前の社会的立場が、死後反転しまうという転換によって現状を考えさせます。
そもそも、人は生まれた場所や状況によって立場が違います。
ですから、今、自分が与えられた立場や富を全て自分の努力の結果とし、当然受けるべきものとするべきではありません。
死後の世界で全く別の環境に置かれたならばどうでしょうかとイエス様は問います。