「あなたがたに言いますが、義と認められて家に帰ったのは、あのパリサイ人ではなく、この人です。だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるのです。」(18:14)
聖書に出てくるパリサイ人は、旧約聖書と新約聖書の間、中間時代に誕生しました。
当時、アレキサンダー大王の東方遠征により、地中海世界はギリシア化(ヘレニズム)されていきました。
その中で、保守的な信仰を守ろうとした敬虔主義の人たちにその起源があります。
そんなパリサイ人たちの問題はこのパリサイ人の祈りに表されるように、自分たちの律法の行いに土台をおいていたことです。
これと対照的なのは取税人の祈りです。
「神様、罪人の私をあわれんでください。」(13節)
当時の取税人はローマ帝国に代わって税を徴収していた人々で、蔑まれていました。
結局、自分の力に過信するか、神の恵みに信頼するか、その違いです。
今日は主の日。共に主の恵みによって礼拝を捧げましょう。