「しかし今は、私たちは自分を縛っていた律法に死んだので、律法から解かれました。その結果、古い文字にはよらず、新しい御霊によって仕えているのです。」(7:6)
水のバプテスマを受けた者は、古い人がキリスト共に死んだことによって、
「モーセの律法との結びつきからも解き放たれた」
と言います。
これは、聖書を勉強しなくてもいいという意味ではありません。
ダグラス・スチュワートという旧約学者はこんな指摘をしています。
キリスト者が旧約聖書を学ぶ上で大事なことは
「旧約聖書律法をあなたに対する神の直接命令とはみないこと」。
たとえば、旧約聖書に豚肉を食べてはいけないと書いてあるから、豚肉を食べてはいけないという発想は、パウロがここで否定している内容です。
「モーセの律法」に象徴される「古い契約」ではなく、キリストと共に死んだ今、「御霊に生きる」という「新しい契約」キリストにある新しい命に生きるようにということです。