「幼子は成長し、その霊は強くなり、イスラエルの民の前に公に現れる日まで荒野にいた。」(1:80)
クリスマスを迎える前に、その道備えをしたバプテスマのヨハネの存在を覚えることは大切です。
バプテスマのヨハネは「年をとっていた」(7節)ザカリヤとエリサベツの子どもだったので、早い時期に、孤児となっていたと考えられています。
彼は「荒野にいた」とありますが、荒野で孤児を育てていたクムラン教団にいたのではと言われています。
クムラン教団は死海文書を記したグループで、エッセネ派という排他的な共同体と同一と考えられています。
いずれにせよバプテスマのヨハネはエッセネ派を離脱してますが、神が彼をその使命のために守り、育み、備えられたことは確かです。
「幼子よ、あなたこそいと高き方の預言者と呼ばれる。主の御前を先立って行き、その道を備え、罪の赦しによる救いについて、神の民に、知識を与えるからである。」(76,77節)