「サムエルは、自分に王を求めるこの民に対して、主のすべてのことばを話した。」(8:10)
サムエルは民に人間の王を求めることは、神を拒む行為だとはっきり警告します。
「その日、あなたがたが自分たちのために選んだ王のゆえに泣き叫んでも、その日、主はあなたがたに答えはしない。」(18節)
と、祈っても答えてくださらない関係となることを告げます。
それでも頑なな民は言います。
「いや。どうしても、私たちの上には王が必要です。そうすれば私たちもまた、ほかのすべての国民のようになり、王が私たちをさばき、私たちの先に立って出陣し、私たちの戦いを戦ってくれるでしょう。」(19,20節)
民は、ある意味、この世の常識に生きていました。
そして、神はそれが何を意味するかを民が体験的に知ることを許されました。
この後、民は人が権力を持つと腐敗するということを痛い思いをして学びます。
神が王であることが最善であることを学びます。