「サウルは答えて言った。「私はベニヤミン人で、イスラエルの最も小さい部族の出ではありませんか。私の家族は、ベニヤミンの部族のどの家族よりも、取るに足りないものではありませんか。どうしてこのようなことを私に言われるのですか。」」(9:21)
当時、ベニヤミン族は最も小さい部族でした。
政治的に考えれば、力のある部族から王が選ばれるものだと思います。
ですから、サウルにとってサムエルの言葉は自分には相応しくないと考えたのだと思います。
しかし、神はあえて取るに足りないものを選ばれ、力をあらわされるお方です。
パウロは言います。
「兄弟たち、自分たちの召しのことを考えてみなさい。人間的に見れば知者は多くはなく、力ある者も多くはなく、身分の高い者も多くはありません。しかし神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました。有るものを無いものとするために、この世の取るに足りない者や見下されている者、すなわち無に等しい者を神は選ばれたのです。」(1コリント1:26-28)