「祭司は言った。「ご覧ください。あなたがエラの谷で討ち取ったペリシテ人ゴリヤテの剣が、エポデのうしろに布に包んであります。よろしければ、持って行ってください。ここには、それしかありませんから。」ダビデは言った。「それにまさるものはありません。私に下さい。」」(21:9)
サウル王から逃げたダビデはまず、祭司の町にいきました。
そこで、彼は食料と武器を求めます。
そして、ゴリアテを倒した剣を受け取ります。
しかし、皮肉にも、剣を手にしたダビデに不安がつきまといます。
榎本師は言います。
「彼の心が神から物に移ったとき、神にではなく、物に平安の根拠を求めたとき、彼は不安のとりこになってしまったのである。」
箴言にこういう箇所があります。
「人を恐れると罠にかかる。しかし、主に信頼する者は高い所にかくまわれる。」(29:25)
榎本師は言います。
「しっかりと神により頼もうとするとき、私たちは何ものをも恐れない。しかし、ひとたびその目がこの世の物に移り、ゴリアテのつるぎを『それにまさるものはない』と思うようになるとき、その日私たちは不安のとりこになってしまう。」
※ 今日は東日本大震災から12年。被災地のことを覚えて祈りましょう。