「彼は部下に言った。「私が主に逆らって、主に油注がれた方、私の主君に対して、そのようなことをして手を下すなど、絶対にあり得ないことだ。彼は主に油注がれた方なのだから。」」(24:6)
ダビデは自分の命を狙うサウル王を自分の手で殺すことができる機会が訪れました。
しかし、ダビデはそうしませんでした。
『砕かれた心の輝き(三人の王の話)』(あめんどう)という本の中で、その理由をダビデはこう語ります。
「彼がしたことをわたしが真似るより、殺されたほうがましだ。王のようにわたしがなるより、王に殺されたほうがよい。結局は彼をおかしくさせた手段を、わたしは選ばない。つまり、決して槍を投げない。憎しみをぶつける先を求めない。わたしは決して復讐しない。今もしないし、今後も絶対にしない。」
サウル王のように憎しみに動かされるなら、自分もまたサウル王のようになります。
人の言葉ではなく、神を恐れ行動する者が、洞窟からぬけ出すことができます。