「ダビデは自分の衣をつかんで引き裂いた。ともにいた家来たちもみな、そのようにした。」(1:11)
自分の衣をつかんで引き裂くという行為は、イスラエル民族の悲しみの表現です。
悲しむことは、決して不信仰なことではありません。
ダビデが天国の希望を持っていたとは思えませんが、たとえ、天の御国で再会するという確信があったとしても、別れというものは辛いものです。
悲しみを現すこと自体は、不信仰でも悪いことでもありません。
逆に私たちの心に良いものだと聖書は言います。(伝道7:3)
サウル王の死を知らせた若者は、ダビデが喜び、褒美をもらえると思ったと思います。
しかし、ダビデは違いました。
ダビデは神を恐れ、神の油注ぎを軽く考えることはありませんでした。
神を恐れることが知恵の初めであることを心に留めたいと思います。