「そのときダビデは、「アヒトフェルがアブサロムの謀反に荷担している」と知らされた。ダビデは言った。「主よ、どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください。」」(15:31)
アヒトフェルは、ダビデが信頼する自分の顧問、助言者でした。
そのアヒトフェルがアブサロムに加担していることを聞いて、ダビデたちがうろたえている様子が伺えます。
ダビデの祈りは、明らかに、アヒトフェルの助言を恐れています。
アヒトフェルは、どうしてアブサロムに加担して謀反を起こしたのでしょうか。
「ギロ人アヒトフェルの子エリアム。」(23:34)
「エリアムの娘バテ・シェバ」(11:3)
とあるように、アヒトフェルはバテ・シェバの祖父だったことが分かります。
ダビデ王は、このバテ・シェバと不倫をし、その夫ウリヤを戦いの中で殺害しました。
孫娘夫婦に災いをもたらしたダビデをアヒトフェルは赦せず、憎しみを抱いていたことが想像できます。
憎しみは人を破滅に追いやります。