「そして、教会全体と、このことを聞いたすべての人たちに、大きな恐れが生じた。」(5:11)
アナニアとサッピラの厳しい裁きの話は、同時代の人々にとってもそうだったと思いますが、私たちにとっても心が痛む話です。
注意すべきことは、この裁きは、ペテロがくだしたことでも、教会がくだしたことでもなく、神がなされた裁きであったということです。
重要な点は、神はどんな偽善も憎まれるということです。
聖霊を欺こうとする偽善はなおさら憎まれるということです。
使徒の働きは、単に理想的な教会を提示しているわけではありません。
初代教会では、それぞれの必要を共同体の分かち合いによって満たしていましたが、その分かち合いに問題があったこと(六章参照)を記録しています。
私たちはいつの時代も、神を恐れ、祈りつつ、教会形成をしていかなければならないということです。