「弟子たちは、アンティオキアで初めて、キリスト者と呼ばれるようになった。」(11:26)
アンティオキアはシルクロードの出発点であり、様々な文化が交差する、多文化で、通商が盛んな繁栄した都市でした。
「キリスト者」と訳された単語は、英語ではクリスチャン、原文のギリシア語では「Χριστιανος」、ラテン語から来ている単語ですが、「キリストの家族の一員」という意味があります。
キリストはメシアのギリシア語訳ですので、「メシアの民」「メシア主義者」とも訳すことができます。
キリスト・フリーク、キリスト・マニア、キリスト・おたくとも訳せます。
ローマ人にとっては、奴隷の名前に聞こえ、「奴隷の家の者たち」とからかってつけた名でした。
私たちに問われていることは、「Χριστιανος」と呼んでもらえるような歩みをしているだろうかということです。
キリストの者かどうかも分からない、そんな生き方をしているとしたら、こんなに悲しいことはありません。