「なぜ今あなたがたは、私たちの先祖たちも私たちも負いきれなかったくびきを、あの弟子たちの首に掛けて、神を試みるのですか。私たちは、主イエスの恵みによって救われると信じていますが、あの人たちも同じなのです。」(15:10,11)
15章のエルサレム会議は、歴史上最初の公会議です。
この後、教会では何度も公会議が開かれるようになり、様々な決定がなされていきます。
エルサレム会議はユダヤ人と異邦人を一つにする決定がなされましたが、この後は、教会を分裂させる決定が中心になっていきます。
宗教改革者ルターは、そんな公会議も間違いを犯してきたと指摘したために当時のカトリック教会から破門されました。
ペテロの発言は、そんな公会議に対する注意喚起のようにも見えます。
「私たちは、主イエスの恵みによって救われると信じていますが、あの人たちも同じなのです。」
という謙虚な姿勢は重要です。