「なぜなら、神は日を定めて、お立てになった一人の方により、義をもってこの世界をさばこうとしておられるからです。神はこの方を死者の中からよみがえらせて、その確証をすべての人にお与えになったのです。」(17:31)
パウロはギリシア哲学の中心地、アテネに行きました。
そこで、
「エピクロス派とストア派の哲学者たちも何人か、パウロと議論していた。」(18節)
とあります。
エピクロス派は、神がたとえ存在していたとしても遠い存在で、私たち人間とは関係がない存在だと考えました。
これに対してストア派は、「神」と「世界」は同じことと捉えました。
28節でパウロが引用したギリシア哲学者のことばも、このストア派の哲学者のことばです。
パウロのポイントは、歴史はストア派やエピクロス派が考えるのとは違うゴールに向かって進んでいるということです。
イエス・キリストがすべてのことを正す、裁きの日が来ます。
イエス様の復活は、その証拠です。