「そのころ、この道のことで、大変な騒ぎが起こった。」(19:23)
使徒の働きの時代、キリスト教は「この道」と呼ばれていました。
エペソの街でリバイバルが起こり、神の力が現され、人々はイエス・キリストを信じました。
その結果、アルテミス神殿の模型を作っていた銀細工人たちは、自分たちが仕事を失ってしまうことを恐れて、暴動を起こします。
「あのパウロが、手で造った物は神ではないと言って、エペソだけでなく、アジアのほぼ全域にわたって、大勢の人々を説き伏せ、迷わせてしまいました。」(26節)
銀細工人たちの動機は、信仰心ではなく、自分たちの保身です。
そして、群衆は
「「偉大なるかな、エペソ人のアルテミス」と叫び始めた。」(28節)
とありますが、それはいわゆる集団ヒステリーでした。
「大多数の人たちは、何のために集まったのかさえ知らなかった。」(32節)
とあります。
群衆がいつも正しいとは限りません。