「実は、この男はまるで疫病のような人間で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者であり、ナザレ人の一派の首謀者であります。」(24:5)
一世紀の日本は弥生時代で、どのような裁判制度があった不明ですが、地中海世界ではプロの弁護士(1節)が存在していました。
彼は言葉巧みにパウロを告発します。
パウロが告発された理由は、「疫病のような人間」とあるようにパウロの影響力です。
また、当時、キリスト教はナザレ派と言われていました。
イエス様がナザレの出身だったからです。
ナザレのイエスの福音が、疫病のように広がり、世界中を騒がせてると揶揄したのです。
もっとも、福音の広がりと、疫病の感染力が比較されるほど、福音の力は強いものです。
今も、世界中で福音は広げられ、出生率よりも、キリスト者になる人の方が多いと言われます。
私たちもパウロのように、自信と確信をもって福音を伝えていくことができますように。