「こう言って、彼はパンを取り、一同の前で神に感謝の祈りをささげてから、それを裂いて食べ始めた。」(27:35)
嵐の中で食事をすることは難しいことです。
特に、
「太陽も星も見えない日が何日も続き、暴風が激しく吹き荒れたので、私たちが助かる望みも今や完全に絶たれようとしていた。」(二〇節)
とあるように、絶望の中で食事をすることは容易いことではありません。
しかし、これから起こることを考えても、食べて、体力をつけ、気持ちを上げることは重要なことでした。
この時パウロは、食事を勧めただけでなく、神に感謝の祈りをささげてから、食べ始めたとあります。
パウロの行動は、人々に元気を与えるものでした。
聖書ははっきりと、
「それで皆も元気づけられ、食事をした。」(三六節)とあります。
人生の嵐の中にあっても、神に感謝の祈りをささげてから、食べ始めるならば、元気づけられる人がいます。