「この方について、こう証しされています。「あなたは、メルキゼデクの例に倣い、とこしえに祭司である。」」(7:17)
どうして、メルキゼデクの話題が重要かと言いますと、こういうことです。
アブラハムの孫、ヤコブには十二人の子どもがいて、それでイスラエルは十二部族となります。
その後、モーセを指導者として、エジプトを脱出したイスラエルの十二部族は、シナイ山で神と契約を結びます。
その時、十二部族の一つ、レビ族が、祭司の部族として選び分けられます。
この後、レビ族が祭司家系となります。
やがて、ダビデが王となった時、神がダビデと契約を結び、ダビデの子孫からメシアが登場することを約束します。
ダビデは、レビ族ではなく、ユダ族でした。
つまり、メシアはレビ族ではなくユダ族でなければなりませんでした。
イエス様はユダ族です。
ですから、イエス様が大祭司という発想は、イスラエルの十二部族からの発想では不可能だったのです。