ヘブル 10:1-10

「ですからキリストは、この世界に来てこう言われました。「あなたは、いけにえやささげ物をお求めにならないで、わたしに、からだを備えてくださいました。」(10:5)

このヘブル人への手紙の著者が言おうとしていることは、旧約聖書に書いてある動物のささげ物では、罪を除くことはできないということです。

もし、罪を除くことが出来るならば、くり返しささげられる必要はなかったはずだというわけです。

動物のささげ物は、あくまでも、「後に来るすばらしいものの影」だと言います。

これは、プラトンのイデア界の話をしているわけではありません。

これから来るものの下書きのようなものと言うことです。

これから来るもの、「後に来るすばらしいもの」、それが、イエス・キリストです。

詩篇四〇篇を引用し、「後に来るすばらしいもの」とはイエス・キリストの受肉だと言います。

神の御子が、人となり、この世界に来られたことが強調されています。

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